建設業界の年齢制限について

建設業界で働く作業員には、年齢制限はありません。
そのため、若者から高齢者まで作業員として働くことが可能です。ゼネコンのような大企業では、60歳程度の定年制度を設けているケースがほとんどです。

しかし、長年の知識と経験を活かせるように、定年齢を65歳や70歳まで引き上げる動きが広まっています。建設業界では人手不足が問題となっているため、高齢作業員も現場を支える大事な存在と言えます。
定年を迎えても働く方は決して珍しくありません。

高所作業には制限がかかることも

建設業界に年齢制限はないものの、高所の作業では制限があります。
高所作業は地上2m以上の場所での作業を指し、労働安全衛生法に基づいて18歳以上でないとできないことになっています。
その一方で、年齢の上限に関しては規定がありません。

高齢作業員でも可能ですが、危険性の高い作業となるので高齢者には高所作業はさせない方針をとるケースが多いです。
しかし、ベテラン作業員は高い技術と技能を持つため、安全対策や健康チェックを徹底した上で高所作業を行ってもらうこともあります。

年齢に関係なく安全に働ける環境にするための配慮

事故防止や働きやすい環境にするために、業界内では様々な対策・配慮に徹底しています。

例えば、転落や墜落などの災害リスクを下げるために、現場では段差を作らないようにしたり、滑り止めや手すりを設置したりする工夫をすることが多いです。
現場を常に綺麗な状態に保つことも、ものでつまずく、水や油で足が滑るといった事故防止につながるので清掃・整理整頓が徹底されています。

他にも加重のかかる作業には体にかかる負担に考慮し、フォークリフトや動力運搬機などの補助機器を使用するケースが多いです。
無理なく働けるように、長時間労働や夜勤日数を減らすなど労働時間を最適化する会社も増えています。

福利厚生の一環に定期健康診断を実施し、従業員の健康保持に努める会社も多いです。
年齢制限のない職場だからこそ就活・転職の際は、安全対策や働きやすさはしっかり確認していきましょう。

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