建設業界の有効求人倍率

厚生労働省が実施した労働経済動向調査において、建設技術者の平均有効求人倍率が発表されていました。

・2019年:6.55倍
・2020年:5.90倍
・2021年:6.01倍

2021年は、2020年と比較すると0.12ポイント上回る結果となりましたが、2019年と比較すると0.54ポイント下回る結果となっています。

環境は変わりつつある?

建設業界を取り巻く現状は決して良いとはいえません。
建設業と聞いて、肉体労働や長時間労働、女性の活躍が少ない、といったマイナスのイメージを持つ人も少なくないでしょう。
実際に完全週二休日性を取り入れている建設業は32.5%です。(平成30年度就労条件総合調査より)
全産業では46.7%なので、低いことがわかるでしょう。
離職者も多いことから、人材不足となりさらに長時間労働が増えてしまうといった悪循環となります。
そんなイメージを一新すべく、国土交通省が「建設業働き方改革加速化プログラム」を策定しました。
これは、官民一体となって建設業の働き方改革を加速させるためのプログラムです。

建設業働き方改革加速化プログラムの内容

プログラムの気になる内容をご紹介しましょう。

・長時間労働の是正
週休2日制の導入や適切な工期設定の推進

・給与、社会保険に関する取組
技能や経験にふさわしい処遇の実現、社会保険への加入をミニマム・スタンダードにする

・生産性向上に関する取組
生産性の向上に取り組む建設企業を後押し、仕事の効率化、限られた人材、資機材の効率的な活用促進など

詳細に関しては、国土交通省のホームページに記載されているのでチェックしてみてください。
こうした取り組みが国をあげて行われているので、建設業界の働き方も今後改善していくと予想できます。
もちろん当社でも働き方に関しては、誰もが働きやすい環境の構築を目指しています。
働き方を改善する建設業が増えていけば、建設業に従事したい人も増えていき、人材不足が改善していくと予想できます。

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