建設現場での休憩時間の定義と回数

体力が必要な建設現場は、厳しくて休憩がないようなイメージが持たれがちです。
また、過酷なイメージがあることから、精神論で休憩を取らせないようにしていると思うかもしれません。
しかし、休憩を取得することは労働者の権利であり、健康維持に欠かせないものです。
特に体力や集中力が求められる建設現場では、男女共に働きやすい環境整備を進めていて休憩回数も多く取れるようにしています。

国によって定められている労働基準法第34法では、6時間以上8時間以下の労働で少なくとも45分、8時間以上では少なくとも1時間の休憩を与えることになります。
特に暑さや寒さなど環境が厳しい所で働く機会の多い建設現場では、一般的に昼休憩のほかに10時、15時などに休憩を取ることが多いです。
さらに、熱中症などのリスクを減らすため、水分補給を目的とした休憩を取る場合もあります。

休憩が多い理由

建設現場の休憩が多いのは、体力面だけでの問題ではありません。
他にも以下のような理由から休憩を増やしています。

・体調管理
・集中力維持
・労災予防

例年、夏になると気温の上昇が激しく、炎天下での仕事には大きなリスクとなります。
特に建設現場では熱中症による死傷者数が他の業種と比較すると多いため、体調管理の意味を込めた休憩が安全な仕事につながります。
さらに、常に危険と隣り合わせの仕事が多く、集中力がなくなると事故率も高くなってしまうのです。
集中力を維持できるように、リセットできる休憩をこまめに設定しています。
また、集中力の低下が大きな事故につながる可能性もあり、労働者や関係者の安全のためでもあります。

国が推奨する建設現場の環境整備について

国は、男女誰もが働きやすい環境となるように建設現場の環境整備に取り組んでいます。
建設現場に付いている3Kが払拭できるよう、国は作業員のための休憩場所の設備や作業時間短縮、健康状態の把握や快適なトイレの設置などを推奨しています。
快適な環境になるように冷房やシャワーのついた仮設や車両の設置、出勤時間の前倒し、健康チェックシートの活用、洋式トイレ、除菌シートなどの衛生用品の完備などを推奨し、大幅な環境改善を目指しています。

建設現場の環境は昔のようなものではなく、近年は国の主導で安心して働きやすい環境整備がされています。
建設現場ならではの配慮もあり、快適な環境で働きやすいでしょう。

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